漢字で書かれた駅名は一見むずかしそうですが、どれも下地には決まったローマ字に対応するかなの並びが隠れています。この記事は、Tokyo Rail Typing で出会う駅名を読んで入力するための、実用的なヘボン式ローマ字の早見表です。いくつかの厄介な行さえ覚えれば、たいていの駅名はひと目でローマ字に変換できるようになります。

ヘボン式ローマ字とは

ヘボン式は、駅の案内板や地図、JR のホームですでに目にしているローマ字のことです。し を「shi」、つ を「tsu」と書くように、実際の発音に沿って綴るのが特徴です。ゲームが標準で表示するのもこの方式で、多くの学習者にとって最も自然な綴りです。そもそもなぜ日本語に複数の文字があるのかはローマ字・かな・漢字の違いで触れています。ここではローマ字表そのものに集中します。

基本ルールはシンプルです。ほとんどのかなは「子音+母音」ひとつで、聞こえたとおりに打てます。

かな ヘボン式 別表記も可
shi si
tsu tu
chi ti
fu hu
ji zi
しゃ sha sya
じゃ ja zya

つまずきやすい音

きれいな「子音+母音」の型から外れるかなは少数ですが、それこそが駅名で人をつまずかせる音です。

  • し / つ / ち / ふ — 定番の四つです。ヘボン式では行から予想される「si, tu, ti, hu」ではなく、実際の発音どおり shi, tsu, chi, fu と綴ります。
  • 拗音(しゃ・しゅ・しょ) — 小さい ゃ・ゅ・ょ が直前の音と合わさります。しゃ = sha、しゅ = shu、しょ = sho。同様に ちゃ = cha、じゃ = ja となります。
  • 長音 — 表示では ōū のようにマクロン(長音記号)が付くことがあります。マクロンを打つ必要はなく、素の母音を入力すれば大丈夫です。

小さい っ と ん

ほかのかなと違うふるまいをする二つで、どちらも駅名にひんぱんに登場します。

  • 小さい っ(促音) は、後ろに続く子音を重ねます。けっぷ は keppu になります。っ 自体に音はなく、次の子音を構えさせるだけです。
  • ん は「n」で入力 します(「nn」も受け付けます)。子音一つで単独に立つ唯一のかなです。

ゲームが受け付ける別表記

Tokyo Rail Typing は「正解の綴り」を一つに強制しません。タイピングエンジンは各かなを解析し、よく使われるローマ字表記をすべて受け付けます。その筆頭(正規表記)がヘボン式です。したがって し は shi でも si、つ は tsu でも tu、ち は chi でも ti、ふ は fu でも hu、じ は ji でも zi、しゃ は sha でも sya で通ります。指になじんだ綴りで打ってください。

判定は前方一致でおおらかです。1 打ごとに、いまのかなを進めるか、単に弾かれるかのどちらか。間違ったキーは何も起こさず列車もその場にとどまるので、打ち直しにバックスペースは要りません。そのまま打ち続ければ、正しい文字が引き継がれます。

実在の駅で練習

やさしいものから引っかけまで、東京の実在の駅を六つ挙げます。

  • 新宿 → Shinjuku — し = shi、続けて n-ju-ku。shi ルールのお手本です。
  • 渋谷 → Shibuya — ここでも shi、続けて bu-ya。声に出してから綴りましょう。
  • 秋葉原 → Akihabara — すべて素直な音節で a-ki-ha-ba-ra。罠はなく、長さだけが勝負です。
  • 御茶ノ水 → Ochanomizu — 途中に ちゃ = cha が入ります。o-cha-no-mi-zu。
  • 大手町 → Ōtemachi — ō は長音なので、素の otemachi と打ちます。「machi」の中の ち = chi にも注目。
  • 六本木 → Roppongi — 小さい っ が p を重ね、p が二つの roppongi になります。

早見表を実戦で使ってみましょう。山手線で一周走ってもよし、駅名そのものは駅名を覚えるコツで身につけてもよし、ブログの他の記事を眺めてもよし、です。