東京の地下を縦横に乗り回すつもりなら、自分に合った東京の地下鉄乗り放題きっぷを選ぶだけで、こまごました運賃の山が1枚のフラットなきっぷに変わります。初めての旅行者がつまずくのは、東京の地下鉄が1つの路線網ではなく、運賃の異なる2つの会社に分かれているという点です。だからこそ覚えておきたいのは、この2社をまとめてカバーする共通きっぷ。ここでは、そうした乗り放題きっぷの種類、時間単位で進むタイマーの仕組み、そして実際にお得になる人は誰かを整理します。
1枚の乗り放題きっぷが割安になる理由
東京の地下鉄は、東京メトロ(9路線)と都営地下鉄(4路線)に分かれています。駅も路線図も共有していますが運行会社は別々なので、片方からもう片方へ乗り換えるたびに2つ目の初乗り運賃が発生します。会社をまたぐ乗り継ぎ割引はわずかにあるものの、路線をこまめに乗り換える1日ではすぐに積み上がってしまいます。共通の乗り放題きっぷなら、その境界を一切気にせず、東京メトロと都営地下鉄の全線が乗り放題。改札のたびに頭で計算する必要はありません。2社の違いをもっと知りたい方は、都営地下鉄と東京メトロの違いをどうぞ。
Tokyo Subway Ticket:24・48・72時間の乗り放題
旅行者向けの目玉がTokyo Subway Ticketで、24時間・48時間・72時間の3種類があります。その時間内、東京メトロと都営地下鉄の全線が乗り放題です。おもに訪日客向けで、駅の券売機ではなく、成田・羽田の両空港や一部のショップ、旅行カウンターなどで販売されるのが一般的なので、到着時に手に入れておくと安心です。
いちばん重要なのは、カレンダーの日付ではなく時間で進むという点です。24時間券なら、最初に改札を通した瞬間からまる24時間有効で、その日の深夜までではありません。午後3時に初めて使えば、翌日の午後3時まで有効です。だから午後から翌日の午後にかけて観光する組み立ては、ふつうの1日券よりずっと効率的で、旅慣れた人が最初の乗車のタイミングを見計らうのはこのためです。
メトロ・都営の共通一日乗車券
もう1つ、東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券があります。こちらは在住者を含め誰でも、通常の駅の券売機で購入可能。同じ2つの路線網が乗り放題ですが、こちらはその日限りのきっぷで、いつ使い始めても当日の終電までしか使えません。地下鉄をたっぷり使う日が朝に始まり夕方までに終わるなら、買いやすくシンプルな選択肢です。午後から使い始めて翌朝まで乗りたいなら、時間単位のTokyo Subway Ticketに軍配が上がります。
これらのきっぷが「使えない」範囲:JR線
ここは注意して読んでください。これらは地下鉄専用のきっぷで、JR東日本の路線は対象外です。つまり、環状の山手線、東西を貫く中央線、東京ディズニーリゾートへ向かう京葉線は含まれません。小田急・京王・東急などの私鉄も同様です。旅程が山手線や空港アクセスのJRに大きく偏っているなら、地下鉄きっぷは持て余し、JR運賃は別途支払うことになります。この住み分けは東京メトロとJRの違いで詳しく説明しています。
共通の地下鉄きっぷが向いている人
共通きっぷが本領を発揮するのは、地下鉄をたっぷり使う観光デーです。浅草、次に銀座、そして新宿、六本木と、すべて地下でめぐるような1日ですね。逆に、移動の大半がJRの人や、地下鉄に2〜3回しか乗らない人には割高になりがちです。料金や販売場所は時期によって変わるので、購入前に必ず東京メトロと都営の公式サイトで最新の運賃と販売場所を確認してください。
現地に着く前に路線を頭に入れておきたいですか。実際に乗る路線を打って覚えましょう。東京メトロなら銀座線や東西線、都営なら大江戸線や浅草線を走らせてみてください。2社の関係をまだ整理中の方は、都営地下鉄とは何かから読むのがおすすめです。
