路線を練習するというのは、要するにループです。走る、どこで詰まったかを見る、また走る。ところが今週まで、その「また走る」の側だけはマウス頼みでした。リザルト画面のもう一回を押すか、いったん抜けて設定画面から始め直すか。今回入った2つの変更は、このループからマウスを外すためのものです。

キーを1つ割り当てれば、どこからでもやり直せる

どの路線の設定画面でも —— たとえば山手線 —— サウンド設定の下にやり直しのショートカットという項目が増えました。押して、使いたいキーを叩けば、そのキーが今の設定のまま即座に走り直すためのキーになります。

F2をやり直しのショートカットに割り当てた山手線の設定画面

効くのは、欲しくなるであろう3か所です。

  • 走行中。 一時停止も、中断も、メニューもなし。列車は出発駅に戻り、カウントダウンが始まります。
  • 一時停止の画面。 何を割り当てたか忘れても、画面に出ています。
  • リザルト画面。 もう一回を押すのと同じことが、キーボードから手を離さずにできます。

初期状態では何も割り当てられていません。この設定を一度も開かなければ、これまでとまったく同じです —— 同じ一周を15回続けて走るような人のための機能で、それ以外の人の邪魔はしません。

なぜ R キーは割り当てられないのか

たいていの人がまず英字キーを試して、断られます。意地悪をしているわけではありません。このゲームでは印字されるキーはすべて先約済みだからです —— 駅名を打つのに使っています。R にやり直しを割り当てたら、「六本木」の途中で自分自身にやり直されてしまいます。

そこで割り当てられる範囲は、入力が決して奪えないキーだけに絞ってあります。

  • Tab 単独。
  • F1〜F12 単独。
  • Ctrl・Alt・Meta(⌘)と一緒に押すキーすべて —— Ctrl + R でも Alt + 1 でもお好みで。修飾キー付きの組み合わせは入力エンジンがもともと無視するので、空いています。

それでも2つのキーは対象外のままです。Esc はすでに一時停止に使っていますし、Enter は IME のものです —— 漢字モードでは変換候補を確定するキーであり、これを取り上げると最悪のタイミングで入力が壊れます。

さらに、日本語入力が変換中のあいだはショートカット自体が引っ込みます。割り当て可能なキーはそもそも候補選択に使われるキーではないのですが、それでもこの確認は入れてあります。候補一覧が目の前で引っこ抜かれることがあってはいけません。

中断した走行は記録に残らない

途中でやり直すと、放り出したほうの走行はそのまま消えます。記録も残らず、自己ベストにも触れず、ランキングにも何も送られません —— 今すでに「中断」を押したときと同じ扱いです。

一方、やり直して始まる走行は、あらゆる意味で普通の一走です。計測はゼロから始まるので、前の走行の一時停止時間を引き継ぐこともありません。走り切れば記録が残り、自己ベストが更新され、ランキングにもいつも通り送られます。やり直しは悪いタイムから逃げるための仕掛けではなく、出発点に戻るまでの20秒を省くためのものです。

路線が前回の設定を覚えている

もう1つの変更は、もっと静かなものです。各路線が、前回そこで選んだ内容を覚えるようになりました。環状線なら出発駅、方向、入力モード、そしてローマ字の方式。明日また銀座線を開けば、前回離れたときの設定のまま出てきます —— スタートを押せばそのまま走れます。

出発駅の渋谷と内回りの選択が復元された山手線の設定画面

覚え方は路線ごとに別々です。実際の遊び方がそうだからです。山手線は外回りをかなモードで、銀座線はローマ字で、という人はふつうにいます。設定が全体で1つしかなければ、路線を変えるたびに選び直すことになります。入力モードとローマ字方式だけは路線をまたぐ控えとしても残るので、まだ遊んだことのない路線を初めて開いたときも、既定値ではなく「自分の打ち方」から始まります。

読み戻した内容は、復元する前に項目ごとに路線と照合されます。路線の改訂で出発駅が消えていれば、失われるのはその1項目だけで、方向と入力モードは残ります。その路線が用意していないモードが紛れ込むこともありません —— 漢字モードで練習したあとにロンドン地下鉄の路線を開いても、漢字モードにはなりません。あちらの駅名はラテン文字として打つものだからです。

これらはすべて自分のブラウザの中に、記録や自己ベストと並んで置かれています。アカウントは必要ありません。

いまのループ

2つを合わせると、練習は「路線を開く → スタート → 走る → キーを1つ → また走る」になります。残る判断は本当に大事なものだけ —— どの路線を、どの打ち方で。

狙いを定める先を探しているなら、弱点ドリルがよく取りこぼす駅ばかりを集めた1本を組んでくれますし、日本語タイピングテストは練習が数字を動かしているかを確かめるいちばん手早い方法です。そもそも反応しないキーがあるなら、そのときはキーボードテスターの出番です。