今週から、変更点を毎週まとめて置いておくことにしました。ほぼ毎日なにかしら更新しているのに、これまで気づく手段は「路線一覧に見慣れない名前がある」か「ランキングが朝になったら空になっていた」かのどちらかだけでした。というわけで毎週日曜、その週に入ったもの、壊れていたもの、プレイヤーに指摘されて直したものを短く書きます。

対象は 2026年8月17日〜24日。

大手私鉄が2本:京阪本線と京王線

京阪本線が21日に開通しました。40駅、淀屋橋から三条まで、淀川左岸を49.3km。始点は大阪のオフィス街ですが、収録上は京都の路線として扱っています。この線を走らせたくなる理由は最後の十数駅——伏見稲荷、東福寺、七条、清水五条、祇園四条——にあるからです。伏見の酒蔵と東山の寺社の玄関口が続けて並びます。

線色は京阪自身のKH駅ナンバリング欄の紺です。車両の緑ではありません。車体からスポイトで色を拾えば緑になりますが、地図の上で路線が名乗っている色はナンバリング欄のほうで、このゲームが描いているのは地図です。

京王線は24日。32駅、新宿から京王八王子まで37.9kmをひたすら西へ——新宿を地下で出て世田谷の高架に上がり、調布を抜けて多摩へ下ります。

ナンバリングはKO02とKO03を飛ばします。これは欠番ではなく正しい状態です。初台と幡ヶ谷は複々線化のときにホームが京王新線側へ移り、各駅停車を含めて京王線の列車は一本も停まりません。この路線の駅ではないので、入っていません。

どちらも一式そろった状態で入っています。新しい読みのぶんの駅名アナウンス音声、車両イラスト、そして5言語ぶんの路線記事。

京王線があぶり出した入力の不具合

笹塚は「ささづか」です。ボードには SASAZUKA と出るのに、エンジンは sasaduka しか受け付けませんでした。ローマ字の分解器で「づ」の綴りが1通りしか登録されていなかったためです。表示どおりに打つと弾かれる状態でした。

これは京王線だけの話ではありません。すでに収録済みの読みのうち14件に「づ」が含まれていて——根津、国府津、庚申塚、小机、真鶴、稲田堤——そのどれもがボード上では zu と表記されています。「づ」は du に加えて zu も受け付けるようになりました。du を第一候補に残してあるので表示は一切変わりません。受け入れる綴りが広がっただけなので、既存の記録は無効になっていません。

出発駅も打つようになりました

今週いちばん大きい変更は18日に入っていて、専用の記事があります。短く言うと、山手線一周は30駅名ではなく31駅名になりました。スタート地点は改札の外で、いま自分が立っている駅の名前を打っているあいだ、ピクトグラムの人がホームへ走ります——歩幅はそのまま入力速度です。

これに合わせて全路線のバージョンを上げたので、ランキングは全部いったん空になりました。

リセット後のランキングまわり

全ボードを一度に空にしたことで、3つ見つかりました。

プレイ設定ページのランキングカードが、どの路線でも「まだ記録がありません」になっていました。走る前に必ず目を通すページの上で、何も言わないパネルが居座っている状態です。ランキング本体のページには前バージョンのボードを折りたたんで「旧ルール」と明示して出す仕組みが元からあり、APIも送っていたのに、設定カードはそれを捨てていました。いまは表示します。新しいボードが埋まれば両方そろって引っ込みます。

その旧ボード表示自体も、1つ前のバージョンしか見ていませんでした。丸ノ内線はバージョン3で、v2のボードは空、実際の記録はv1にあります。つまり歴史が長い路線ほど何も出ないという逆転が起きていました。いまは実際に誰かが遊んだ最新のバージョンまで遡ります。

もう1つは実害のあるバグです。ボードのキャッシュは旧バージョン欄が加わったときに新しいキー接頭辞へ移ったのですが、キャッシュを捨てる側の2か所が古い接頭辞のままでした。どちらも存在しないキーを消していたわけです。つまり無効化がずっと効いておらず、新しい記録が古いボードの裏に隠れたり、名前を変えたプレイヤーが全ランキングで旧名のままだったりが、60秒のTTLが自然に切れるまで続いていました。

トップページに「いま誰かが遊んでいる」が出ます

これまでトップページの数字は、すべて静的な路線データから計算されたものでした。立派な数字ですが、全部ファイルから出しているだけです。

ヒーローの下に 最近のラン の帯が入りました。サイト全体で直近20件の完走を流し、各カードにその路線の車両を載せて、設定ページへ直接つながります。載るのはログイン済みプレイヤーだけです——ゲスト参加の記録は履歴に書き込まれません——そしてその旨を帯の横に書きました。書いていないと、完走したのに自分が出てこないとき、仕様なのか不具合なのか区別がつきません。

その下の注目路線グリッドは、発車標のようにめくれます。5秒に1回のスイープ、10枚が140msずつずれて回り、それぞれ自分の回転が真横を向いた瞬間——つまり何も見えない瞬間——に路線を入れ替えます。同じ顔ぶれの10枚が並び続けるのではなく、収録路線の大半がここを通るようになりました。マウスを乗せるか、キーボードのフォーカスを入れると止まります。OSでモーション低減を指定している場合は、選定した10枚がそのまま固定で表示され続けます。

自己ベストに紙吹雪が出ます

左右から2発、その路線の色で——山手線の記録なら緑、丸ノ内線なら赤。リザルト画面の登場アニメーションの中で自己ベストのスタンプが押されるのと同じ拍で発火するので、スタンプと紙吹雪が同時に着地します。3秒ぶんというのは登場演出としては長めですが、これが出るのは記録更新のときだけです。

プレイヤーからの指摘7件

  • 都電荒川線の駅番号が逆でした。 東京都交通局は2017年11月から番号を振っていて、SA01は三ノ輪橋であって早稲田ではありません。データ内のコメントは「公式の番号は存在しないので独自に振った」と書いていて、前提から間違っていました。どちら向きに走っても同じ30駅名・同じ打鍵数なので記録の比較可能性は保たれ、この路線はリセットしていません。
  • 麹町 → 麴町。 東京メトロの表記は旧字の「麴」です。ただしこれをそのまま出すだけだと、その字を出せないIME(MS-IMEなど)で漢字モードが詰みます。いまはどちらの字形でも駅名が完成します。
  • 芦原橋に対する蘆原橋。 別のプレイヤーからの、ちょうど鏡写しの報告です。JR西日本の表記は確かに芦原橋ですが、蘆のほうが印刷上の正字で、IMEは普通に変換候補に出してきます。漢字モードはこれを弾いていました。同じ1行の修正で、芦屋も一緒に通るようになりました。
  • Nishi-fu → Nishifu。 JR東日本のローマ字表記にハイフンはありません。西府はかつての西府村に由来する一つの地名であって、「府」に方角の接頭辞が付いたものではないからです。
  • 「本作初の大手私鉄」は事実ではありませんでした。 東京メトロは2004年の民営化以来16番目の大手私鉄であり、その路線は初日から入っています。該当箇所をすべて書き直しました。
  • 収録数を古いまま書いている記事が3本ありました。 修正し、さらに「登録データに追随すべき数字」をテストで固定しました。日付入りのお知らせ記事のほうは数字自体を落としています。腐る数字は、数字がないより悪いので。

指摘は読んでいますし、直します。こちらからどうぞ

削除:リトライのホットキー

機能ごと削除しました。キーの割り当てができるのは設定ページだけだったので、その項目だけ消すと、すでに割り当て済みの人のブラウザではゲーム画面とリザルト画面でキー監視だけが動き続け、変更も解除もできなくなります。到達できない設定を出荷するより、丸ごと畳むほうがましだと判断しました。リザルト画面の もう一度プレイ はそのままです。

Rail Typing Pro:完成、ただしまだ売っていません

今週の実装のかなりの部分が、まだ買えない有料会員機能に費やされています。現状をはっきり書いておきます。

できているもの:アナウンスの詳細設定、アカウントの走行履歴のCSV書き出し、複数路線をまたぐ経路を組み立てるルート作成、公開対戦ロビーでの部屋の作成。無料のままなのは、これまでのゲームがそうであったもの全部です——全路線、全マップ、全入力モード、全ランキング、ローカル記録とアカウント同期、既存の駅名アナウンス、そしてアカウントも会員登録もなしで対戦部屋を見て参加すること。

決済は意図的に閉じてあります。料金ページを公開しているのは、決済事業者が本番サイトを審査したうえでアカウントを有効化する仕組みだからで、審査が終わるまでは読むだけのページのままです。プランと無料/Proの線引きは料金ページに全部書いてあります。

無料プレイヤーにすぐ効く関連修正が1つ。設定ページのアナウンス設定ブロック——説明文とスライダー2本とアップグレードボタンが、音声トグルとスタートボタンのあいだに挟まっていたもの——が、閉じた1行になりました。「タップでスタート」が300pxほど上に戻ってきています。

来週

大手私鉄をもう少し。京王線は2本目で、残りも順に入れる予定です。

では、また日曜に。